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ヘイ・ブルドッグ (Hey Bulldog)はビートルズの楽曲である。 == 解説 == 本作の作詞・作曲クレジットは「レノン-マッカートニー」だが主たるコンポーザーはジョン・レノンである。1969年1月に発表されたイギリス盤公式オリジナル・アルバム『イエロー・サブマリン』(ビートルズが主人公の同名アニメーション映画のサウンドトラックアルバム)に収録された。 レコーディング中、ポール・マッカートニーはいきなり犬の吠える声を真似しだした。もともと「Hey Bullfrog」と書かれていた〔『ビートルズと60年代』p.322〕歌詞が曲の途中で「Hey Bulldog」へと変わってしまい、これがそのまま曲名になっている。この曲はレディ・マドンナのプロモーションフィルムを撮る最中に録音した。 ジョン曰く「ポールが時間を節約するためにスタジオで曲作りもやるべきだといった。だから既に頭にあった2,3個のフレーズを曲にぶち込んだまでの曲だ」とのことでかなり即興性の強い曲であることが伺える。 ビートルズのエンジニア、ジェフ・エメリックはこの曲がメンバー全体が熱意を持って取り組んだ最後の曲だと述懐している。1968年5月に『ザ・ビートルズ』のセッションでメンバーが再集結したときにはグループの団結は既にビジネスへの考え方、芸術性、そして性格の違いから崩れかかっていた。これが解散への遠因となる。 セッション中は撮影クルーがビートルズが曲を録音するところを撮った。これは彼らがアビー・ロード・スタジオで長い時間撮影することを許可した希有な例である。これはインドで4ヵ月休暇を取っている最中にプロモーションフィルムとしてリリースされる予定であった。(後にシングルのレディ・マドンナのプロモーションフィルムとして編集された) 映画本編ではビートルズがブルードッグを茶化すシーンで使われている。しかし、イギリス初回公開時などを除き、本曲のシーンはカットされてしまう。〔『ビートルズ レコーディング・セッション』p.165〕一説には本曲のシーンに出てくる4つの頭を持つ犬(ブルードッグ)の映像が、奇形の表現を嫌うアメリカ等で問題となったため…と言われている。現在販売されている映画のDVDには本曲のシーンが収録されている。 (なお、ブルードッグのシーンがカットされたヴァージョンはその前後の展開が若干異なり、「ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・マン」を使用したシーンに差し替えられている) サビの部分のみが「She Can Talk To Me」のタイトルでデモ・テイクが現存している。1968年2月の「レディ・マドンナ」セッションで録音。現在「レディ・マドンナ」のPVとして知られている映像は、実際には本曲の録音風景 (2月11日撮影、同日に録音・ミックス完了) である。後にこの時の模様を収めたフィルムの完全版が発掘。映画の再発表を宣伝しようと、アップルは1999年に再編集を施し、この曲のPVとして公開した(1999年にTVで放映されて以来長らく商品化されていなかったが、2012年よりiTunes StoreにてPVが販売されている)。 「ヘイ・ブルドッグ」のギターリフは『ラヴ』に収録されている「レディ・マドンナ」に使われている。 ブルー・ジェイ・ウェイではレノンとマッカートニーの笑い声が使われている。 1999年、『イエロー・サブマリン 〜ソングトラック〜』にステレオの定位置を変更したリミックス・ヴァージョンが収録された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヘイ・ブルドッグ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hey Bulldog 」があります。 スポンサード リンク
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